イベント、棚卸、ゴールデンウィークのセールと最も忙しい時間が流れ
何をしているのかわからなくなりながら気が付くと5月半ばに差し掛かろうとしている。

棚卸は一日4人がかりで店の在庫書籍すべての原価を出して、冊数を数える作業。
さすがに回を重ねるごとに計算機をたたく手は早くなっていくみたいだけれど地味なこの作業は喜びが乏しくハードで毎年恒例の恐怖行事だ。去年と比べると本の冊数は若干減って金額が高くなっていた。といっても値上げを全体的にしたというのではまったくなくて
単行本や文庫が減って大判やアート系の本、高価な本が増えた模様。人の生活に変化があり、物事の比重が変わっていくように本屋も変わっていく。ここ1、2年は特にそれを強く感じたりしている。

4月はイベントが4つあった。毎週イベントだった。又吉さんと難波さんのイベント、高橋みどりさんと鈴木るみ子さんのイベント、WOMBさんと光田ゆりさんのイベント、只石さん、トヨダさん、古谷さんのイベント。全然違う4つのイベント、全部違う意味で面白かった。

私は只石さん、トヨダさん、古谷さんのイベントを担当したので特にこの回について反省点が多い。
百年初めての上映会イベントで、百年のスペースにお客さんが心地よく映像をある程度の大きさで見せることがこんなに難しいと思わなかった。席を譲り合っていただきなんとか入場できたけれど、悪いことしたな、と今でも思い出して少し胸がいたいし、切なくなる。百年で上映した『季節の記憶(仮)』は、手振れがすごくてお客さんが酔ったなどしたのだけれど、私はこの上映会ができてよかったと思っている。いたらぬところは多々あるし、あったのだけれど、新しいことをやることはそれ以上に自分と百年に必要だったと思う。只石さん、トヨダさん、古谷さん、やらせてくれた樽本さんにも感謝。
『季節の記憶(仮)』は評価の掌からさらさらと流れ出てしまうような作品だと思う。話はないし、人のピクニックを撮っているだけで、作品なのかと問い詰められることもあるだろう。でも、あの信じられないような大らかな時間の流れが、自分がどのようにあるかと全く別の次元で動いているということの証明に私はとても感動する。古谷さんがイベント後改めて感想を書いて下さった。
http://d.hatena.ne.jp/furuyatoshihiro/201504
古谷さんのお話し、もう少し聞きたかった。反省ばかり。

忙しくて忙しくて意味がわからなくなりつつも昨日は映画へ行った。
ジョナ・ヒルとチャニング・テイタムのコンビによる『22ジャンプストリート』
お腹が痛くなるくらい笑えて、今朝も思い出し笑いをしながら出勤した。