晴れているけれど風は痛いほど寒い。先週の土日の売り上げがまずまずで、お天気さまに感謝。棚替えもやってよかった。でも本当に単行本が全然ない。

今朝デザイナーの戸塚さんが内藤誠監督の『酒中日記』のチラシを持ってきてくれた。戸塚さんが作った10年メモは今年も入荷予定。2015年度版は少しカバーの素材が変わるのだとか。樽本さんが100冊注文した。戸塚さんは自分の10年メモを「書いてある質問に答えてもらって、次の人への質問を一つ作る」というリレー形式のものを作るのに使っていて、会う人会う人に書いてもらっているという。今日は私が答えさせてもらった。質問は「いまの仕事につかなかったとしたら何になりたかったですか?」。質問の答えは「研究者」、自分が作った質問は「自分のお葬式でかけたい曲はなんですか?」にした。なんでこんなことを書いてしまったのかと後でちょっと後悔した。咄嗟に気の利いたことができる人がうらやましい。質問に答えると戸塚さんから点取り占いがもらえる。(おみくじみたいなもの)私がひいたのは「2点 何も言わないで引っ込んでいないさい」だった。吉祥寺で展示をしていた吉濱翔さんと石川竜一さんがお店に来てくださりご挨拶した。アツコバルーで見た石川竜一さんの展示がとても良かったのでご本人に挨拶ができて嬉しかった。
昼は市場に行って外文を2口落とす。人文の口が結構出ていたけれど、落札の札を見たら、高くて全然届いていなくてみじめな気持ちになった。安部公房写真展の図録が出ていた。ほしかったけれどこれも落札には至らず。
夜は高橋マナミさん展示の『TRILL』の搬出。高橋さんの展示を見なかった方はもったいないなと思うくらい、すごく工夫されていて面白かった。写真集もよかった。土曜日にインタビューのテープ起こしが終わったのでこれも近々アップする予定。樽本さんと高橋さんが同い年なのもあるのか二人ともとても話しやすそうだった。

『工作舎物語 眠りたくなかった時代』(左右社)を半分くらいまで読み終えた。とにかく登場人物が豪華で出てくる人毎に顔の代わりに彼らの作った出版物が次々思い浮かぶ。一つの出版社のある時代を切り取っただけで、彼らがこんなにつながっていたのかと、驚く。沢山の本のデザインが浮かんでは消え浮かんでは消え、つなぐと星座になるようだ。