今日は朝から冷たい雨が降って、お店を開けるころに止んだのでほっとしていると、また降って、夕方くらいに止んだ。雨や降るなと思いながらひたすらスリップを書いて片づけて夜は登録をした。

和田誠がまとめて入ったので窓辺に出した。『おちていたうちゅうせん』『親馬鹿子馬鹿』などがめずらしい。『ワッハワッハハイのぼうけん』(新風舎)は主人公のワッハワッハハイの人形もセットで入荷。人形になったワッハワッハハイは、可愛いのか可愛くないのか正直よくわからない。ただ、ほっぺたの片方がナルトでもう一方が斜線というところまで細かく再現されていて、ちゃんとしている。色は原作よりも人間味のました肌は肌色。ワッハワッハハイのことをもう少し知ろうと絵本を読んでみたら、「ワッハワッハハイ」は人間の男の子で年は5才より上、15才より下。トピスカ島ゲタゲタのうまれ。おへそは「?」の形をしている。ということがわかった。あと、ワッハワッハハイはわっはは~いとか笑いそうに思うけれど、「ケリレロ」と笑うらしい。意外。

土曜日。仕事を早引きして只石博紀『季節の記憶(仮)』を見に行く。古谷利裕さんのブログ偽日記で『季節の記憶(仮)』が触れられていて、とても面白そうだと思った。「夏・秋・冬・春、四篇で出来ている映画で、基本、一篇が三十分のワンカットで、出演しているパフォーマーが即興的に演技をしながら、一台のカメラをパスするようにして、互いを撮り合うことで成立している」そして「撮影者はファインダーを覗くことは禁じられている」なんてどんな映画かと思ったけれど、難しい感じではなくてよかった。夏篇を見て、自分が生きている世界がごく普通に見えているだけなのに、それに主体をつけない(誰の目からも見られていない)と、世界はこんなに美しいものなのかと思わされる。そういうことができていてすごい。今後の上映は未定だそう。

田中小実昌『ぼくのシネマグ・ラフィティ』読み終わる。面白いのだけれど、文体に習ってしまうのか、なんだか真面目に読み進めることなく、驚異の遅さで1冊の文庫本を読み終わった。たぶん3ヶ月くらい鞄に入っていた気がする。本は読み進めないと読み終わらないのだ。
「『警視庁物語シリーズ』というのがあって、刑事たちが、ただ、ぞろぞろ事件をおっかけていき、ぼくは、このシリーズが大好きだった。」という警視庁物語シリーズの紹介がおかしかった。いつか私も見てみたい。映画館に行くとよく娘や妻に出くわすのもおかしい。

寒い日が続く。こう寒いと(まだ冬の入口だけれど)大量にカイロを体に貼ってもなお仕事終わりに何かする足は重くなる。そんな日は座頭市のDVD-BOXを見てビールを飲んで早く寝ている。