先週は買取り祭りだった。汗だくになりながら、国立、中野、春日部とお伺いした。郵送買取もまとめてきた。店頭でもさまざまな本をお売り頂いた。市場にも通い詰めた。日曜日にはイベントもあった。忙しさが濃縮された一週間だった。疲れたが、いい仕事となったので、いい疲れだった。

春日部では段ボール200箱を運んだ。倉庫と団地5階エレベーターなしは足にきたね。体力に自信のあるという空手黒帯の脇山(うちの社員。女性・25歳)を連れていくも、早々にくたびれていた。それでも3時間もかからず終わった。Tシャツを絞れば汗が流れた。(ちゃんと着替えを持って行った。)そのあと、古書会館に運びこみ、仕分けするという作業がこれまた終りのみえない作業。当然、終わるわけもなく金曜日、土曜日と朝から作業を続け、なんとか形になった。

中野のお客さんは2度目。引っ越し先では初めて。教えて頂いていた住所にお伺いしても、家が見つからない。電話でやりとりしても住所に間違いのないはずなのに、お互い検討違いのところにいる。しばらくすると番地と号が逆だということが判明。30分ほどとんちんかんなやりとりをしていたな。ようやくたどり着いて、お互い苦笑い。僕も店と自宅の郵便番号や電話番号をよく間違える。あるよね。お売り頂いたのは、前回同様デザインを中心にはじめて知るような本ばかりだった。

日曜日。百年「と」会話 会話の会話 ロメールから濱口竜介へ 濱口竜介(映画監督)×野崎歓(仏文学者)。野崎さんが濱口さんにインタビューするような形式。冒頭に野崎さんが「どうして映画というのを作ってしまうのだろうね」という何気なく仰ったことが非常に響いた。この命題が通奏低音のようにずっと鳴り響いていた2時間だった。この2時間は、百年ではなくて、フランスにあるY字路の角にあるキャフェでの会話のようだったよ。本人も望んでいるように濱口さんにははやく商業映画(恋愛映画がいいでしょう!)を撮って、その才能をもっと多くの人に知ってほしいなぁ。

今朝。保育園に行くぞ、という時に椅子に足を引っ掛け転んだ青。起き上がると鼻血が出ている。そのうちもっと大きいけがをしそうで怖い。
夕方、写真をやっているお客さんから青のプリントを頂いた。先日、たまたまお店に一緒にいたときに撮ってくれた。家族が撮った写真と違う距離感が変な感じ。青はすでに青なんだなと少しさびしい気持ち。