きょうは午前中にワークショップをしたので、あっという間に一日が終わった。ワークショップでは「ペーパーバッグ」をつくった。バッグの色や、プリント、持ち手の色など様々なパーツを自分で組み合わせてつくった。はじめはお客さんもどこか緊張した様子だったけれど、時間が経つと皆さんの顔が真剣だったりにこにこしていたりで、一安心。百年スタッフも参加して、世界でひとつのオリジナルペーパーバッグをつくった。不器用だけど、講師の岡崎さんのわかりやすい説明のおかげで完成、自分でつくると愛着がわく。思わずほおずりしたくなる可愛さ。講師の岡崎さん、お越し下さったみなさま、ありがとうございました。和気あいあいとした楽しい時間を過ごすことができました。

最近読書の時間が思うようにとれず、本ばかりがたまってゆく。山田稔「別れの手続き」をぼつぼつ読み進め、多田智満子「魂の形について」と「コンピューターコネクター」をちょこちょこ読む。ペソアの「不穏の書」も買ったままになっているなか、薦められていた由井鮎彦「会えなかったひと」を購。10代の頃、友達もあまりいなかったし、学校もさぼりがちだったし、どんよりしていた日々の中で「本を一冊読み終えることができた」ということは、自信になった。それだけでどうにかなるだろというようなことさえ思った。未だにわたしにとって読書とはそういうものでしかない。詳しくなることも、情熱をもって挑むこともできないけれど、「読めた」というだけでなんだかもう概ね満足であったりする。10代の頃の「なんだ、わたし何もできないと思ってたけど、わたしにも読めるんだ」という安心した気持ちが、未だに自分の中に残っている。