今日はよくにぎわった。吉祥寺もおそらくお花見のお客さんで、普段の休日よりもずっと人が多かった。半そでの人や、ほろ酔い(たぶんお花見)の人も多く、やはり春は良いなあとつくづく思った日。お店では買取りのご依頼も多く、写真集を中心に新着アートブックがよく売れた。月曜日夜にまとめて入荷したばかりの畠山直哉が半分ほど売れた。

先週の土曜日は、柳下毅一郎さんと佐々木敦さんをお招きしてのトークイベント。「読書」について二人のコアな読書家にお話し頂いた。柳下さんの翻訳についてのお話し、佐々木さんのSFのお話しがとりわけ印象に残る。イベント語は、SFを中心に持っている海外文学の翻訳家のチェックをしたりなど。話題に上った「コンピューター・コネクター」を買ったまま読んでいなかったのを思い出し、読み始める。お二人のこれまでの活動で、どれだけの読み手の読書の幅が広がったことだろう。もちろん私もお二人の仕事の恩恵を大いに受けているので、この度のイベントにお二人にお越し頂けたことに光栄の思い。お越し下さった皆様、ゲストにお二人に大感謝。

すっかり春の陽気だった昨日は、荻窪カッパ→やき屋→西荻窪で飲み直し、生命賛歌。ビールと焼酎と日本酒と老酒と泡盛、このラインナップに痺れる。最近とみに思うのは、酔っぱらっているときほど気を使うというもの。ヘタな気遣いやわかったふりなど、酔えば酔うほど相手に伝わってしまう。気遣わせないように気遣う、めんどくさくない程度に正直になる、というのは非常にむずかしい。お金払って酔っぱらってフルに気を使って、いったい何をやっているのかというと、これはまさに勉強そのもの。たとえばカッパの店構えや店員さんの掛け声やリズム、その場に集うさまざまな人々の姿からたくさんのことを学んでいるのだよ、と思うと日が暮れる前から日が変わる頃まで飲んでいたとしても罪悪感はまるでなく、このうえなくストレスフリー。

多田満智子を4冊ほどまとめて購入、これから読む。それから山田稔をぼちぼち読む。