先日の火曜日まで、1週間の夏休みをもらって沖縄に行ってきた。休みの7日間をフルに使って初日から最終日までひたすらに遊び尽くす。予備知識ゼロで、夕方から泡盛飲んで日が完全に落ちたら眠って、日の出とともに起きて散歩しますわとか思っていたのだけれど、いざ赴けば沖縄の街も人もかなり宵っ張りで驚いた。大体どこの飲み屋も朝までやってるし、国際通りあたりは昼も夜も同じ空気が流れているみたいだった。夜は桜坂で主に飲んで、栄町や農連市場付近もうろうろ。東京出なので飲むのはもっぱら居酒屋が気楽だけれど、もし沖縄で育っていたらバーをもっと好きになっていたはず。沖縄のバー文化は素晴らしいの一言に尽きる。沖縄の様々な場所へ連れていってもらって、記憶に残るのは那覇だとやはり桜坂、栄町、農連市場周辺あたり、市外だと金武、北谷、コザ、糸満。深夜2時の北谷の砂庭海岸沿いは、どこか寂しくて静かで、日本でも海外でもないエアポケットのような空間だった。金武の町並みの衝撃もまたすごかった、痺れるほど格好良いけれどまったく未知の世界。深夜の農連市場、深夜の公設市場住居スペースあたりにも度胆を抜かれ、泡盛で鈍らさずには眠れぬほどのショック。とかく刺激的で未知のものばかりで、加えて毎晩泥酔していたので本当に夢か現かの日々を過ごした。沖縄で観た風景や人々の残像はひたすらにたくましい。夜の便で東京に帰り、東京駅でまずいビールを飲みながら、自分がいかに生活にビビるあまり生きることそのものに手を抜いていたかと反省。年に一度の長期休暇も終点はまずいビールと自己批判。われながら不憫。しかも、沖縄での自分へのお土産は縄(糸満でたまたま「大綱引き」の日にあたって、ちゃっかり参加してちゃっかり勝ちの側にいたので縁起物でもらった)と本(「おきなわいちば」という沖縄のローカル雑誌。バックナンバーも買っちゃった)のみ。キラキラとかフワフワとか一切なし、不憫よ。