しつこい暑さで真夏のような一日。今日は三連休の初日ということもあって、吉祥寺もよくにぎわい、まるでまた夏休みがきたみたいだった。午前中は、百年のロゴなどをデザインしてくれた五十嵐さんおすすめの「レイアウト、基本のき」(佐藤直樹著)を使ってデザインのお勉強。とにかくイラレを使っての仕事が不得手なうえに嫌で仕方なく、どうしたものかと途方に暮れている自分のための本だった。いまだかつてデザインに関するあれこれを知識として楽しいと思ったことなどなかったけれど、楽しかった。思想ですね哲学ですねだから愉しみでもあるんですね、などと大いに感動しながら気持ちは「デザイン事務所にうっかり入ってしまったアルバイト」の人の気持ちに。その後、また今日も良いタイトルばかりまとめて買取のご依頼を頂き、本業であるところの古本屋の気持ちに戻る。「沖縄」森山大道、「横尾忠則全ポスター」(国書刊行会)、「東京」「tokyo」山内道雄、川上未映子や柴崎友香、戌井昭人など本当に出たばかりの小説などをお売り頂く。大感謝。

今週は、月曜日に開催しているという「月曜会」という古本屋同士の場にまざて頂いた。はじめてお会いする大先輩を前に質問が尽きず、どんな浅い質問にも丁寧にお答えいただき頭のさがる思い。漠然としているけれど、古本の流れをもっと大きな目線から広く捉えたいと思う。基本は本を買って、本を売ることの繰り返しであったとしても、お店の中だけの本の動きしかわかっていないと苦しくなる。その苦しさはきっといずれ棚や査定ににじみ出てしまう。そのことへの捉えがたい不安や危機感を覚えつつも(個人的なもの)、打開策がみつからず。唸。

あとは久々に渋谷だとか新宿あたりに行って、渋谷で本気で「ここいたら気狂うな」と3回ほど口にしたりなど。それから久々にカラオケなどにも出向き、小室哲哉の偉大さに改めて心動かされ、以来家などで小声で「depature」を口ずさむ日々。歌詞がこのうえなく素晴らしい。小学生のときに流行っていたので私も大人になったことよと思っていたら、またも同学年の友人の結婚の報が入り、小室哲哉で悦に入ってる自分が少しはずかしくなる。でもやっぱり小室いいな。CDほしいな。