ぼんやりしか把握していないけれど、今日はどうやら花火大会やらフジロックやらサッカーやらオリンピックやらとにかく色々な場所で様々に素敵なことが起こっていたらしい。夏でも冬でも平常通りの古本屋は夜からひっそり。夏は夜がくるのがはやくて、たのしいことがずっと続くような気にさせるので仕方なし。それでも、午前中にはthe japanese box(百年でははじめての入荷!)などうれしい買取も。ちょこちょこ補充しながら、この前市場で落札した岩波文庫の揃いタイトルを、棚の上にどんどん載せていく。棚の上に本がどんと積んであるのっていかにも古本屋っぽいじゃないと、にたにた。岩波文庫はだいぶお買い得価格でつけていったので、どんどん減っていくとうれしいなあ。
今週は、代官山ツタヤ・ヒカリエ・B&Bと気になっていた場所に一日でまとめて行ったりなど。代官山ツタヤは本当にすごかった。色々と前情報は聞けども、ツタヤといえば地元のツタヤ(毎月「りぼん」を買ってもらっていた)のイメージがどうしても消えなかったのだけど、すべて覆った。最初は本が見たいのにファミマに出たり、アートブックが見たいのに雑誌しかなかったりとオロオロしたけれど、からだを使って建物の全体像をつかんでいくうちに「もっともっと」と本を見たくなり、見れば見るほど「こんなのあったのか」という驚きがあったのだった。楽しかった。やっぱり文学・思想のあたりの空間の作りが一番魅力的だったなあ~。休日だったから、人も多くて、みんな本じゃないものを探してるのに本屋にいるような感じがして、それもよかった。代官山ツタヤの前には、青山国連大学前でのfarmer’s marketへ。次回イベントにご出演頂く田中佑資さんにご挨拶。これまでイベントにお越し頂いた方のなかで一番年齢が近く、一番お若い方。田中さんはNHKラジオ「すっぴん!」でもコーナーをもっているそう。イベントでは、「食べるひと」と「作るひと」を「つなぐひと」がどんなことをしているのか、どんなヴィジョンを持っているのかを聞いてみたい。田中さんの行動力はどこからきているのだろう。farmer’s marketはとにかく賑わっていた。みんな手にたくさん野菜を持って、パンやカレーをぱくついてた。私も、水ナスとピーマンとトウモロコシを買った(夜は、水ナスと鰹のサラダとピーマンの肉詰めをつくって生トウモロコシをビールで流し込んだ)。帰り道は、下北沢のほん吉さんへ。雑然として荒削りな印象だけれど、棚を目で追うと本をすごく丁寧に扱っていることがわかる。綺麗に磨くんじゃなくて、そのままで棚に並ぶことを許されている感じがする。順番や並びがめちゃくちゃであっても、本そのものの魅力は変わらないと思えると小細工がなくなる。わたしがしてしまいがちな(そしてした後後ろめたい思いをする)逃げのようなものがなくて、自分の弱いところを思い出して沈。
それから、もう一人のスタッフ、脇山さんと初・勉強会。成果はあった(と思いたい)のだけど、こともあろうかお酒を飲みながらの勉強会で、終盤はなんかもうただ飲んでいた。吉祥寺で飲んで、彼女の終電があったのでとりあえず吉祥寺を出て、彼女は電車で、私は自転車で荻窪まで行って飲みなおした(もちろん私発案)(先輩風吹かせながら飲み足りないとゴネた)。自分の家を素通りして荻窪へ向かった深夜、「元気だなあ」と他人事のように思った。翌日「ごめん」という思い。