黄金本

オンラインストアの登録で目がしかく。今日はまるで登録の化身が乗り移ったかのように登録が進んだ。そして、ウォーホルの幻の私家版作品集A GOLD BOOKをネットにアップ。この本がはじめて店にやってきたときは、情けなくも心底オロオロした。こうやってHPに掲載したり、フェイスブックで紹介できることをとてもとても恵まれたことだと思う。
 
今週は、ガッダの「メルラーナ街の混沌たる殺人事件」に振り回された一週間。最近ミステリも読むようになったしそろそろ…と思って着手するもなかなか難航中。海外の小説は1人の人物を色々な呼び名で呼ぶので(ミドルネームやニックネームや名前や諸々)、それがイタリアの名前だったりすると、正直なところそれだけで手こずる。まだエンジンがかかっておらず、だらりと読み進めている。「メルラーナ街~」にひきずられてマタスの「バートルビーの仲間たち」にも着手。まだ読み終えていない本があるのに、我慢しきれずつい。独特の書き回しが心地よい。それから「短編で読むシチリア」を読み終えて(いずれも15ページ足らずの短編ばかりで読みやすかった)、必要があって岩井俊二新刊「番犬は庭を守る」(3.11後の近未来sfのような感じ)も読み終えた。それから、ハヤカワのポケミスシリーズを2冊断念。ハードボイルド、逃亡、美少女などのキーワードでくくられるものはどうも自分とは相性が悪いらしい。自分はミステリー小説の醍醐味を、主人公(大体警官やら探偵)が過ごす、事件と事件の合間のつかの間の休息に感じているのだと思う。この休息の間に、何を飲み、何を食べ、誰といて、どんなことを感じているのかというところに惹かれるらしい。なぜかは不明。とはいえ、どんなものでも本を一冊読み終えると(たとえ自分のような浅く無骨な読み方であっても)、なんともいえない微妙な達成感がある。それはどんな場合でも、それなりに快感であることよとつくづく。
あとは、グリーのシーズン2を見始めたり(調子にのって借りすぎてしまい、明日までに見なければいけないグリーが2本ある。2本も続けてみたら発狂しちゃう)、ロドリゴ・ガルシア「愛するひと」をDVDで。「愛するひと」は、ロドリゴ・ガルシアの他の作品と同じ理由で腑に落ちず。
明日は古書組合の大市。どんなものがでるのが楽しみ。