こすっから

土曜日はここのところ雨続き。夕方頃までお客さんも買取りも少なかったので、ペンのインクを換える・親の仇でもとるかのごとく使いこんだペンを捨てる・爪くらいのサイズまで使ったチョークを捨てる・10分の1くらいのサイズになった消しゴムを捨てる・ペン入れに使っている空き箱の角をガムテープで補強するなどのこすっからい仕事に従事。夕方からは雨の中買取をお持ち頂いたり、雨宿りがてら立ち寄って下さるお客さんが増えたのでよかった。
 
山下敦弘監督の「マイ・バック・ページ」があまりに素晴らしくて、今週は山下監督の作品を見直してばかりだった。マイ・バック・ページで沢田(妻夫木)が最後のシーンで流した涙について、わからないという沢田の気持ちが痛いほどわかるというようなことを思い、名づけ難い感情を抑えきれずそれが涙となってしまうことのたまらなさに胸を熱くしてしまった。DVDで山下監督の作品を観ると、なんだかエレファントカシマシが聞きたくなって、なかなか寝付けない。「恋するひとには 輝くビルさえ 悲しい男の背中に見えるよ」(見えない)というような歌詞の是非はさておき、エレカシにも胸を熱くすること度々。何度聞き返しても「夢のちまた」というアルバムに視界がにじむ思い。
 
明日は飯沢耕太郎さんのトークイベント。イベントのため営業は18時まで。対極にあるかのような「旅」と「日常」について語ることで、「日常」の普遍的な意味を改めて問うことができるかもしれない。アフリカ紀行本も刊行されている飯沢さんの「日常」や、三ヶ月前の地震以降様々な点で強いられているいる変化をどのように捉えているのだろう。ご予約はまだ受け付けております、ぜひぜひご参加ください。