ルルだな

今週もブログに書こうと思っていたことを忘れる23時前。今日は雨が降っていたので、吉祥寺も店内も控えめのにぎわい。映画の単行本をまとめて入荷したので映画の棚を増やしたり、まとめて入った海外絵本(チェコやオランダ、ポーランドなど)の手入れをしたりなど。今日、ツイッターでもうすぐ1000回目のツイートを迎えることに気づいた。ツイッターで西村賢太botというものがあってどうしても我慢できずに先日フォローしてしまった。ときおりのツイートの度にどきっとしている。ついいましがたも、夕食時に電話を寄越した彼女の父親へついた悪態botにどきり。
 
昨日は市場のため五反田と神保町へ。五反田へ行くたびに前田司郎さんの小説のことを思い出す。「夏の水の半漁人」という小説は五反田の街に住む小学生を主人公にした話だった。小説の内容を思い出しながら五反田を歩いていたら、泣きながらジャムパンを食べている小学生とすれ違った。彼の涙にも、涙しながらもジャムパンをほおばりかつ歩くことにも理由があるのだろうけれど、せめて2つに絞りなよと思った。あと余計なお世話だけど、もっとナウいパン食べなよとも思った。
 
先日、大先輩の古書店の目録を目にする機会があった。本当は様々な書店の目録をじっくり眺めて勉強したいのだけれど、私の場合は「買いたい」欲よりも「教えてください」欲の方が強く、きっと良い客にはなれないのでなかなか目録を目にする機会がない。はじめて手にしたある古書店の目録は、1冊1冊の価格にものを言わせぬ説得力があり、整然とタイトルが並ぶなかにもかすかなノイズが含まれており、かつそれぞれのカテゴリーが1つの世界であるようなもので、1ページ1ページじっくりと眺めさせて頂いた。きっと今百年の在庫全部を使ってもあんな目録は作れないだろう、その代わりまったく違う見せ方を紙の上ではなく1つの場所ですることはできる。隅から隅まで眺めたくなる目録を目にしただけに、実際の場があるからこその楽しさをもっとわかりやすく、もっと幅広く考えさせられた。
 
今日は店長が吉祥寺のtatanというお店のチーズケーキを買ってきてくれた。ここのチーズケーキとは3年以上の付き合い。たまに店長が買ってきてくれる定番のおやつ。本当にとてもおいしいので、色々なひとに食べさせてあげたくて何回か買っては、その度に感動してもらえるのだけど、私にとってはちょっとひっそりした店内でこっそり食べてるときが一番おいしい。ぼんやり棚を眺めながら、意外とあの本長居してらっしゃるなあとか思いながらおいしいチーズケーキを頬張るのは、とても贅沢なきもちになる。