フロムはんにゃトゥえびす

今日で4月も終り。毎年4月は棚卸し→GWと慌しく過ぎるのだった。GWは初日も今日もさわやかな天気で、吉祥寺の街もよく賑わっていた。店頭では昨日も今日も沢山の本をお持ち頂いた、さわやかな気候の休日に額に汗を浮かべて2階まで本をお持ち下さることを考えると頭が下がる思い。GW中はずっと市場もないので、本当にありがたい。
 
先日無事棚卸しを終える。棚卸しでは1冊1冊すべての本の値段をチェックすることになるので日々の仕事ではどうしても見落としてしまいがちな弱い部分がしっかりと見えてくる。1冊の本につけた値段でいっても、棚の流れでいっても、弱いところがまだまだある。棚卸しをする本は基本的にはまだ売れていない本なので、どうして売れないのかということをひたすら計算をしながら考える。計算を進めるたびに反省点・改善点が増えていくようで、ぎゃふんと言うこと度々。ただ、昨年その前年に比べてそうだったように、今年も昨年に比べて買取りが増えていることを感じた。うれしい。これからの百年の棚にはどんな本が並ぶんだろう、どんな本をお客さんに持ってきてもらえるんだろう、どんな本でも自信をもって棚にさせるようなしっかりとした棚を作っていきたい。
棚卸しが終わった後は、3人でお疲れの会。良い具合にお酒が入ってきた頃合で「きみはなんだか結婚できない気配が年々強くなっている」とのご指摘を頂戴し、結構シビアにぎゃふん。5年前だったら「どうでもいいズラ」と笑い飛ばせたものが、なんだか最近笑い飛ばせない。終電で帰宅し、最寄り駅でタクシーを拾い自宅までの近道を伝えたところ、タクシーの運転手に「なんでも思う通りにはいかないよ、お嬢ちゃん」と言われ、なぜか私の言う通りに走ってくれなかったのだけど、あまり腹が立たなかったのも、おそらく「お嬢ちゃん」という言葉がきいているのだろうと思う。5年前だったら思わず般若顔をかますところが、今はまさかのえびす顔。この変化に5年と言う月日のことを思い、そろそろ古本屋で働き始めて5年が経つことについ思いを馳せる。