百年「と」食 作るひと「と」食べるひとの距離

上田勝彦(Re-Fish代表)×田中佑資(ファーマーズマーケット企画運営)
進行:北池智一郎(株式会社 タウンキッチン)
 
 
 野菜、魚、米、それから調味料まで。わたしたちが毎日口にするあらゆるものは、どこかの土地で誰かが作ったもの。スーパーの野菜売り場に顔写真と名前が紹介されていたり、こだわりの調味料には製造の工程が書かれていたり、「作るひと」のことを知る機会は近年どんどん増えている。「作るひと」のことを知れば、わたしたち「食べるひと」と「作るひと」の距離はどんどん縮まるように思う。距離が縮まることから、食べることはただ与えられるだけじゃない、もっと積極的なたのしい行為になる。
 
 「作るひと」たちの姿を探すと、どんな土地で、どんなひとが、どんな思いで作ったのかを伝える人々の影に気付く。「作るひと」の姿と思いを知ることで、私たちの食卓は少しずつ変わっていく。その小さな変化を促進する、「作るひと」とわたしたち「食べるひと」の架け橋を担う人々に話を聞いてみたい。
 

上田勝彦(うえだ かつひこ)
農林水産省水産庁職員。島根県出雲市出身。元漁師。長崎県野母崎漁協所属漁業者を経て平成3年に水産庁入庁。魚食復興集団Re-Fish代表。「ウエカツ」の愛称でニッポンの食の自律を目指し、離れつつある「魚と日本人」をつなぎなおす活動を続ける。テレビ東京「ソロモン流」、NHK放送「あさイチ」ほかテレビや講演会にも精力的に出演。
Re-Fish
日本の魚食文化の復興をめざして、イベント出店、講演会など様々な活動を展開。
上田勝彦を代表として、漁師や料理人、ミュージシャンなど魚を愛する人々が様々な分野から集まる。
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田中佑資(たなか ゆうすけ)
1985年生まれ。Farmer’s Marketの企画・運営をする男子野菜部のキャプテン。毎週末土曜日に青山国際連合大学前、隔週土日に表参道GYREビルにてFarmer’s Marketを開催。「野菜を育てる人と食べる人が出会い、対話し、直接して買う場」として、生産者への販売支援、消費者の「農業」「食」に対する興味関心を高める。「男子野菜部」としても雑誌、ラジオで活躍し、2012年1月『これからの野菜の食べ方』を出版。8月31日に『青山ファーマーズマーケット 畑レシピ – 農家がおしえてくれたおかず100』を刊行予定。
Farmer’s Market
毎週末土曜日に青山国際連合大学前、隔週土日に表参道GYREビルにて開催。
7月21日(土)22日(日)青山国際連合大学前でのFarmer’s Marketには、Re-Fishも参加!
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北池智一郎
1976年大阪生まれ。外資系コンサルティングファームにて中央省庁、国立・私立大学などに対する経営戦略策定、人事制度・組織設計、業務改革などを従事。その後、外食・小売業コンサルティング会社を経て、アート支援NPOの事務局や農商工連携NPOの監事に就任。2009年に任意団体TOWN KITCHENを立ち上げ、2010年7月に株式会社タウンキッチンを設立。現在、同代表取締役。
株式会社 タウンキッチン
地域のつながりが希薄化し、人々の孤立が進む中、地域がつながる「おすそわけ」をコンセプトに、民間・行政・住民と連携した自律的コミュニティシステムの導入を各地で実施している。小平市の商店街空き店舗を利用した「学園坂タウンキッチン」で地域のボランティア主婦による手作り料理を販売。また、夏休み期間中三鷹市の学童保育施設に、地域の主婦手作り弁当を配達するプロジェクトを実施するなど、「食」をツールに地域と繋がる数々のプロジェクトを実行する。そのほか、地域のNPO等と連携したワークショップ開催や、20~40代を中心とした現役世代を対象に「ちいきのえんがわ教室」を開くなど、働くことや住むことの新しい形を提案するワークショップを開催する。/株式会社 タウンキッチンHPはこちら

2012年8月25日(土) 13:00~15:00
1000円
7月28日(土)11:00~電話(0422-27-6885)、メール(mail@100hyakunen.com)、店頭にて予約受付開始!
終了しました