百年「と」人工知能  『魂と体、脳 計算機とドゥルーズで考える心身問題』刊行記念

 「私」が恋をしているときの突き刺すような心の「痛み」を伝えることはできても証明することはできない。客観的に物質としての脳の反応では「私」の体験を生み出す機構はわからない。それでは「私」のこの「痛み」は存在しないのだろうか。そんなことはない。私たちは日々私たち自身の、他人には理解できない苦しみや喜びを抱えて生きている。 
 2011年12月に刊行された『魂と体、脳 計算機とドゥルーズで考える心身問題』(講談社選書メチエ)で著者・西川アサキさんは、この存在しているかどうか伝えられないことを証明しようしている。手がかりはライプニッツのモナドロジー、ドゥルーズの思考だ。それらをコンピュータ・シミュレーションという手法によって展開していく。 
 「一ページ読み進むたびに、目の前にある壁がガラガラと崩れ落ちてゆくような感じ」と言う、画家であり、最近では小説も発表されている古谷利裕さんを迎え、高密度な内容を丁寧に解きほぐしていこうと思う。司会は西川アサキさんと高校時代から友人であるという映像作家の金子遊さん。「ずっとこの話を聞かされていた」というから最適なナビゲーターだ。 
 さあ、未来をシミュレーションしよう!
 
西川アサキ(哲学者)×古谷利裕(画家)
司会:金子遊

2012年4月14日(土)13:00~15:00
1000円
3月20日(火)12:00~予約開始!
当日までに当店で『魂と体、脳』をご購入の方は100円引きになります。
 

西川アサキ(にしかわあさき)
1975年生まれ神奈川県出身。神戸大学大学院自然科学研究科博士後期過程修了。理学博士、理化学研究所特別研究員。専門は人工知能、哲学。著書に『魂と体、脳』がある。
 
古谷利裕(ふるやとしひろ)
1968年生まれ神奈川県出身。画家。主な展覧会に、「組立」(2008)、「古谷利裕展」(2010)など。著書に、『世界へと滲み出す脳』(青土社)、『人はある日とつぜん小説家になる』(青土社 2009)。2008年11月、百年にて「百年と残雪~中国現代文学・残雪の世界へ 近藤直子×古谷利裕~」、2010年3月「百年と創造 ~作家の、読者の「創造」。作品の可能性へ 古谷利裕×福永信~」を開催。「群像」4月号に小説「ライオンと無限ホチキス」を発表。偽日記@はてな
 
司会:金子遊(かねこゆう)
1974年生まれ神奈川県出身。映像作家、批評家。編著に『フィルムメーカーズ 個人映画のつくり方』がある。

終了しました