「映画だけに留まらない活動を」というのをモットーに映像製作集団「空族」で映画を撮り続けてきた富田克也。鋭い洞察力と毒舌な中にある温かいまなざしで家族や周囲の人について書くゲッツ板谷。先人たちの用意する舗装された道を歩くのではなく、少し変わった足取りや考え方でたどり着いた映画作りや執筆活動は、道なき場所に草を手でかきわけ作った「ケモノ道」を行くことに等しい。ヤンキー上がりであることを共通とする二人にそれぞれが歩いてきたケモノ道ができるまでを伺う。道のない場所を歩いてみる。それは自分の足で生きるということを自分に問うことになるだろう。　

富田克也(とみたかつや)
1972年生まれ山梨県甲府市出身。都内で配送業に従事する傍ら、処女作『雲の上』（8mm/140分）を2003年に発表。製作期間5年、監督・脚本・編集を自ら手がけたこの作品は「映画美学校 映画 2004」の最優秀スカラシップを受賞。この賞金を原資に『国道20号線』を製作し2007年に発表。山梨で生活するヤンキーたちを描き話題となった。同年10月に甲府の桜座で自主上映会を開催後、東京渋谷UPLINK Xにてロードショー公開。2008年に入り単館系劇場にて全国公開された。「映画芸術」誌上にて2007年日本映画ベスト9位選出、映画界に波紋を呼び、文化庁の主催する日韓映画祭を含む国内外の映画祭で多数上映されてきた。2011年8月待望の新作『サウダーヂ』がロカルノ映画祭で批評家賞受賞。10月22日（土）よりユーロスペースにて公開。
サウダーヂ公式ＨＰ

ゲッツ板谷（げっついたや）
1964年生まれ東京都立川市出身。高校在学中に暴走族を経てヤクザの伯父の手伝いでテキ屋や取り立てを行う生活をする。高校卒業後は美大を目指し立川美術予備校に入校。美大受験は失敗に終わるものの、その後、予備校時代の友人である西原理恵子の紹介でライターとしてデビュー。毒舌とギャグ満載の文章で旅行記や突撃ルポ、小説等の執筆活動を続ける。著書に『板谷バカ三代』『ワルボロ』『ベトナム怪人紀行』『許してガリレオ！』など多数。2006年に脳出血で倒れるも奇跡的に復活。2007年に初小説「ワルボロ」が映画化。2011年８月『板谷式つまみ食いダイエット』が角川書店より好評発売中。
ゲッツ板谷の波風日記
ゲッツ板谷twitter

司会：鈴木並木（すずきなみき）
1973年生まれ栃木県出身。2007年～2011年、観客の視点から映画を考える月例トーク・イベント「映画のポケット」を主宰。映画情報サイトINTRO（http://intro.ne.jp）にときどき寄稿。
　
2011年10月2日（日）19：00～21：00
1000円　※当店で映画「サウダーヂ」前売り券ご購入の方は100円引き！
50名
終了しました。