「<建築>としてのブックガイド」刊行記念 本からはじまるいろんなこと

出版不況、活字離れ、雑誌の休刊、電子書籍の黒船到来…などなど、「本」をめぐる言葉がネガティヴになりがちな昨今。 
けれども本を読むこと/買うこと/売ること/作ること/書くことは、もっと楽しくてワクワクするような行為だったはず。 
その初期衝動に立ち返りつつ、本をとりまく様々な生態系、とりわけ新しい<場=プラットフォーム>としての本屋書店について、土曜のお昼、アフター・ブランチの吉祥寺百年にて、語りあってみたいと思います。 
 
「<建築>としてのブックガイド」(明月堂書店) 
建築の本ではなく、様々なジャンルを扱う書評エッセイ集。本全体をひとつの建築物に見立て、「玄関」「浴室」「リビング」「子供部屋」など、26に分けた各パートごとに執筆者を配置。演劇、映画、音楽、現代アート、小説、現代詩、デザイン、思想研究など、現時点の知名度にこだわず、様々な分野で活躍する比較的若い人たちに原稿を依頼。新しい書き手の集まる場=プラットフォームの足がかりとして構想されたシリーズ第一弾! 
 

仲俣暁生(なかまたあきお) 
1964年生まれ。「マガジン航」編集人、文筆家。「シティロード」「ワイアード 日本版」「季刊・本とコンピュータ」などを経て、現在はフリーランスで、ウェブと紙の双方のメディアの編集に携わる。著書に「<ことば>の仕事」、「極西文学論 Westway to the World」、編著に「ブックビジネス 2.0」ほか。 
藤原ちから(ふじわらちから) 
1977年生まれ。編集者、雑文家。出版社勤務の後フリーとなり、雑誌「エクス・ポ」、フリーペーパー「路地」、武蔵野美術大学広報誌「mau leaf」の編集などを担当。演劇・映画のパンフレットや雑誌での編集執筆活動を行うほか、プルサーマル・フジコ名義で劇評なども書く。 
辻本力(つじもとちから) 
1979年生まれ。編集者(時々インタビューアー、雑文書き、等)「生活考察」編集発行人。「エクス・ポ」編集者。文化施設「水戸芸術館」にて演劇の制作および機関誌「WALK」の責任編集を務めたのち、09年退職、現在フリー。 
樽本樹廣(たるもとみきひろ) 
1978年生まれ。大学卒業後、新刊書店で5年間勤め、2006年8月東京・吉祥寺に「百年」をオープン。古本を中心に新刊・リトルプレスなどを扱う。不定期ではあるが、自主企画としてトークイベント・展示・ライブ・一晩スナックなどを行う。コンセプトはコミュニケーションする本屋。

2月26日(土)12時~14時
500円(当店でブックガイドをご購入の方は400円)
終了しました