読んでいいとも!ガイブンの輪 歳末特別編 at 百年2010
「読んでいいとも!ガイブンの輪」(通称「よんとも」)は書評家の豊崎由美さんが「笑っていいとも」の「テレフォンショッキング」方式でゲストをお招きし、素敵な本屋さんを転々として海外文学について語り合う流浪番組、ではなくトークショーです。
これまで、野崎歓さん→川上弘美さん→岸本佐知子さん→榎本俊二さん→本谷有希子さん→〔特別編・柴田元幸さん+若島正さん〕→宮沢章夫さん→前田司郎さん→〔大森望さん+岸本佐知子さん〕→石川直樹さん→鴻巣友季子さん、と海外文学好きのお友達を紹介していただきました。
今回は歳末特別編として、個性的な出版活動を続けているガイブン出版社の編集者をお招きいたします!!
海外旅行も洋画も各国料理も好きなのに、海外文学(ガイブン)はなかなか著者名が覚えられないし、登場する人物名も土地名もなじみがないからついつい敬遠してしまうというアナタ!
読んでみたいと思ってはいるけれど、次々出る新刊を前にどれを選んだらいいか途方にくれてしまうというアナタ!
あるいは、海外小説についてさらにディープに知りたいというアナタ!
とびきりのガイブン“目利キスト”である豊崎さんとゲストが、「これはおもしろい!」「いまが旬!」「読んで損しない!」という新刊をおススメし、魅惑の翻訳小説ワールドへとみなさんをご案内いたします。
豊崎由美(とよざき・ゆみ)
ライター、書評家。「GINZA」「本の雑誌」「TV Bros.」「文藝」などで書評を多数連載。主な著書に『そんなに読んで、どうするの?』(アスペクト)、『正直書評。』(学習研究社)『勝てる読書』(河出書房新社)などがある。最新刊は岡野宏文氏との共著『読まずに小説書けますか作家になるための必読ガイド』(メディアファクトリー)。
群像社(ぐんぞうしゃ)
1980年設立。季刊『ソヴェート文学』の発行元として76号から101号までを刊行。「現代のロシア文学」シリーズで当時ほとんど紹介されることのなかった現代ソ連文学を日本に紹介、その後「群像社ライブラリー」「ロシア名作ライブラリー」を中心に新旧のロシア文学からロシア文化をめぐる書籍へとジャンルをひろげ、刊行点数は今年で120点になる。群像社HP
島田進矢(しまだ しんや)
1988年、群像社に入社。ソ連を代表するSF作家ストルガツキイのシリーズやブロツキイ『私人』などを手がけ、まだ無名だったペレーヴィンを日本で初めて紹介。前社長の死去により2010年からは代表取締役となり、以後は一人で経営。訳書にブシュネル『モスクワ・グラフィティ』(群像社)がある。
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水声社(すいせいしゃ)
1981年、鈴木宏が「書肆風の薔薇」として創業。1986年に白馬書房と業務提携、1991年に「水声社」と社名を変え、現在にいたる。《アンデスの風叢書》《言語の政治叢書》《シュルレアリスムの25時》《小島信夫批評集成》などのシリーズのほか、G・ペレックや荒川修作など、洋の東西を問わず、奇想あふれる作家・作品を紹介しつづけている。水声社HP
下平尾 直(しもひらお・なおし)
1968年、大阪生まれ。水声社チーフディレクター。京都大学大学院人間・環境学研究科博士課程満期退学。企画編集した書籍にE・ブロッホ『ナチズム』、都甲幸治『偽アメリカ文学の誕生』、黒木夏美『バナナの皮はなぜすべるのか?』など。
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未知谷(みちたに)
1990年12月、飯島が創業。ほぼ1年一人出版社として活動、2年目に営業と経理担当に一人参加、その後一人増え二人増えして20人位入れ替わりましたか、現在は五人で20年目を迎えました。総刊行点数426。文学・思想・芸術と判断できる範囲ですが、後発の出版社として大手が手を出さない企画を中心に考えています。いきおい中心よりは周縁といったことになります。良くいえば次なる中心の提示とも、しかし実態は落ち穂拾いでしょう。未知谷HP
飯島徹(いいじまてつ)
1950年、東京生まれ。都内某大学中退。以前はモラトリアムとか言っていましたが、今で言えばフリーターとして30歳近く迄、業界周辺をふらふらしていました。知己のあった清水康夫氏に拾われ青土社に勤務。『現代思想』『ユリイカ』の編集を経て、書籍編集部に9年近く在籍。企画が悉く却下されるようになり、40歳で独立、いまだきわまるをしらず、これから極めましょうと、未知谷を創業。そんなわけで、前職で知己を得た著者を一切引きずらず、天涯孤独な出発でした。
12月26日(日)12:00~
500円
定員に達したため、予約を締め切らせて頂きました。