百年「と」写真 ~写真と言葉のいい関係~

大竹昭子×保坂和志
 
写真を語ることの難しさって何だろう。
ある写真をみて、それは好きな写真家の写真でもいいし、広告や雑誌で使われている写真でもいい、誰だかわからない人の写真でもいい、とにかく「その写真のどこがいいの?」と聞かれたときに、しっかり答えられる人はどれくらいいるのでしょうか。多くの人は曖昧にしていると思います。
その問いに答えることは、自分がどこに惹かれ何を面白いと思っているか、ということを知ることであり、写真の見方を知ることであると思います。そして、現代美術というジャンルに吸収されそうな「写真」を問うことになるでしょう。 6月末に上梓された『この写真がすごい』でどうしてこの「写真」がすごいのかをドキュメントし続けた大竹昭子さんと、「小説」について書き続けている小説家・保坂和志さんをお迎えして、写真と言葉の関係を探ります。
写真は見るけど言葉で言えないと思っている人、写真のキャプションに抵抗を感じている人、写真論を書こうとしている人、写真展を開くときにタイトルに悩む人、ただ写真が溜まっていくだけで困っている人、写真より絵だねっていう人、どちらにも関心なくて小説がいちばんと思っている人。
いろんな方々の参加をお待ちしています。
 

8月9日(土曜日)
20:00~22:00(開場 19:30)
予約受付は終了しました。
 
チケット1500円
大竹昭子さんの『この写真がすごい』をご予約時に購入いただいた方はチケット代が1500円のところ1300円になります。
 
大竹昭子 (おおたけ・あきこ)
1950年東京生まれ。ノンフィクション、エッセイ、小説、写真評論など、ジャンルを超えて執筆。また朗読のイベントもおこなっており、一言でくくれない多様な面を持つ作家として活躍している。『眼の狩人』『図鑑少年』『きみのいる生活』など著書多数。近著に『この写真がすごい』がある。紀伊國屋書店のブログ「書評空間」でブックリビューを連載中。
http://booklog.kinokuniya.co.jp/
 
保坂和志(ほさか・かずし)
1956年生まれ。小説家。1990年に『プレーンソング』でデビュー以来、「小説」についての思考を小説で書き続けている。『世界を肯定する哲学』「」カンバセイション・ピース』『小説の自由』「」小説の誕生』『「三十歳までなんか生きるな」と思っていた』など著書多数。
公式HP http://www.k-hosaka.com/