半年くらい前にいただいた多肉植物は暑さでダメになってしまった。山川さんと月に一度水をあげようと約束をしてから、そんなペースで水をあげてみたり、ものすごい暑い日は水をあげる間隔をせばめてみたりしたけれど結局だめだった。多肉植物と贈って下さった方に本当に悪いことをした。

今週も買取りがあって、値付けがあって、市場に行って瞬く間に1日が過ぎる。印象的だったのは3000冊程度の大きな買取があったことと、今日一人で市場に行って何も落札できずにとぼとぼ帰ってきたこと。買取りは百年総出で行われた。3000冊あっても全然大丈夫っていうことを証明できたようで誇らしい気がしなくもない。早水さんが一番体力のいる作業をしてくれた。一人で行く市場で商品を落札することはお金を使うことなので、胸のあたりがつっかえて苦しい。でも、何も落札できないとさらに酸っぱい。
9月の中頃にあるイベント百年「と」デザインのチラシを早水さんが作ってくれた。松本弦人さん、服部一成さん、町口覚さんというちょうちょう豪華なデザインに関わる仕事をしている人たちに、自分のデザインしたチラシを見られるというのは光栄だけど大変な気持ちになるのだろう。聞いてみたら、「緊張している」とやっぱり言っていた。今日は市場後買取のスリップを書く。面白そうな本ばかり。こういう買取りに出会うと人に楽しいことを惜しみなく分けるとか、放つってすごいなとしみじみ思う。

休みの日には<遊ぶ>シュルレアリスム展と映画「真夜中の招待状」「鬼火」「ニンゲン合格」「二人のブルディ」「ホワイトハウス・ダウン」に行き、大澤信亮の「神的批評」を読み終えた。展示は子供がいても全然おかしくない親しみやすい空間になっていた。あとシュルレアリスムというなにやら難しそうなものの核心に近づくことは「遊び」をキーワードにするとこんなに簡単と言わんばかの態度は力が抜けていて感じがいいと思った。岡上淑子の作品を初めて見られたのもよかった。