暑くなった。今日は暑さで起きるほどだ。こんなに暑いと本を読みたくなくなるのでは、と若干心配になる。この一週間は少し落ち着いてきた。文庫の入換えと建築の入換え、敷島帰りの絵本出しなどをした。文庫は外文を減らして後藤明生、田中小実昌など入れつつ全体的に入れ替えたものの、ちくま日本文学全集を一気に出してみたりしたため、終わってみればちくま文庫系の勢力が強い印象の棚に。でも、ここ数日よく動いて嬉しい。建築はお手頃価格で割といい感じの本が多いじゃないかと勝手に思いつつ、値付けをした手前ドキドキしながら棚をちらちら見ている。今日はお客さんが本を買う際、「この商品説明のPOPも付けてください」と言われたのがとても嬉しかった。センスは全くないので申し訳なさでいっぱいなのだけれど、書いたPOPごとお客さんの元に本が行くのかと考えると、照れくさくて、ちょっとうれしい。

この一週間は四方田犬彦の「先生とわたし」を読み終え、菅啓次郎「オムニフォン―“世界の響き”の詩学」と山田宏一の「トリュフォー、ある映画的人生」を読んでいる。映画はクローネンバーグの「スキャナーズ」を見たのと清水宏特集と勝新太郎特集に通っている。ホン・サンスの新作がはじまったから身体がもう一つあるといい。