「ただ普通に生きているところから立ち上がってくる言葉こそ新鮮だし、信用するに足ると思うんです。」自分たちの居場所から編集する。
「〈建築〉としてのブックガイド」(明月堂書店刊)の刊行を記念して、2011年2月26日に開催したトークイベント「本からはじまるいろいろなこと」。編集を担当した辻本力さんと藤原ちからさん、お二人の先輩編集者である仲俣暁生さんをお招きし、ブックガイドに執筆した百年店主も交えて2時間たっぷりお話し頂きました。「〈建築〉としてのブックガイド」のねらい、編集・出版の楽しみや喜びなど、本にまつわる様々なことについて、編集者と古本屋店主それぞれの立場から語った模様文字にしてお届けします。
「〈建築〉としてのブックガイド」(明月堂書店刊)」
建築の本ではなく、様々なジャンルを扱う書評エッセイ集。本全体をひとつの建築物に見立て、「玄関」「浴室」「リビング」「子供部屋」など、26に分けた各パートごとに執筆者を配置。演劇、映画、音楽、現代アート、小説、現代詩、デザイン、思想研究など、現時点の知名度にこだわず、様々な分野で活躍する比較的若い人たちに原稿を依頼。新しい書き手の集まる場=プラットフォームの足がかりとして構想されたシリーズ第一弾!
藤原ちから
(ふじわら・ちから)
1977年生まれ。編集者、フリーランサー。編集者としては出版社勤務ののち、雑誌「エクス・ポ」、フリーペーパー「路字」、武蔵野美術大学広報誌「mau leaf」の編集などを担当。辻本との共編著に『〈建築〉としてのブックガイド』。プルサーマル・フジコ名義では演劇評も書く。
辻本力(つじもと・ちから)
1979年生まれ。編集者(時々インタビューアー、雑文書き等)。「生活考察」編集発行人。「エクス・ポ」編集者。文化施設「水戸芸術館」にて演劇の制作および機関誌「WALK」の責任編集を務めたのち、09年退職、現在フリー。藤原との共編著に『〈建築〉としてのブックガイド』(明月堂書店)がある。品よく管巻く大衆酒場愛好者。
仲俣暁生(なかまた・あきお)
1979年生まれ。編集者(時々インタビューアー、雑文書き等)。「生活考察」編集発行人。「エクス・ポ」編集者。文化施設「水戸芸術館」にて演劇の制作および機関誌「WALK」の責任編集を務めたのち、09年退職、現在フリー。藤原との共編著に『〈建築〉としてのブックガイド』(明月堂書店)がある。品よく管巻く大衆酒場愛好者。