写真

市場休み。整理整頓していたら、写真集を載せている棚が壊れる。何度目か。限界か。引き出しパンパンに本を詰めていたせいか。
スタバで光田由里さんの『写真、「芸術」との界面に 写真史一九一〇年代ー70年代』を読み込んでいく。写真史を美術史、近代史とともに絡めて冷静かつ情熱的に考証している。そのなかで、幾度となく繰り返されるのは、その写真が何を語っているか、ということだ。とうぜん、語られることは時代によって移り変わっていくのだが、それは「写真」とは何かということであり、その写真は誰の目線で何のために誰に向かってなされるものなのだろう、という問いである。誰でも簡単に撮れるようになったからこそ、「芸術」としての「写真」とは、という問いが必要なのだろう。あとがきには「見るためだけの写真に、深くて豊な歴史があり、グローバルな場所で評価された写真家、現在評価されるべき写真家がいた事実は、もっと知られてほしい。彼らにとって「写真」がどうしても「芸術」でなくてはならなかったそれぞれの理由を考えることは、いま写真について私たちが考えることにきっとつながってくると思う。」と書かれている。
9月3日(金)百年「と」写真 ~写真と芸術の界面から~ 光田由里さん×町口覚さんのトークイベントはご予約受付中です。
 
ほしかったけど遠方でセール行けなかったよという声にお応えして、額ものだけですがセールです。ネット注文に限りますのでご注意を。お早めに!
 
『写真』柳沢信(1990、書肆山田)入荷しました。