今週も寒いなか慌ただしく日が過ぎる。買取りもひと段落し、在庫の整理や商品の手入れをしながら、徐々にネットにも商品をあげた。HPオンラインストアには昨日あたりからようやく着手。今週の頭くらいは「どの棚がいくら傾いても、いくらでも補充する本があります。うれしいです」と思っていたけれど、あっという間に「そろそろ100冊以上まとめてどーんと入荷がほしいです」という感じに。買っては売っての繰り返し。
今週の月曜日は水牛・八巻さんと夏葉社の島田さんをお迎えしてのトークイベント。司会はサウダージブックスの浅野さんで、テーマはサウダージ・ブックスさんから刊行された「ジット・プミサク+中屋幸吉詩選」。イベント前日まで、リブロポートのよりぬき「水牛通信」や、高橋悠治さんの著書を読んでは、胸を高鳴らせ躍らせていた。水牛通信のいつかの号で藤本和子を特集していて、その面白さを遅ればせながら発見し、藤本和子さんのエッセイなども読む(ムナーリも訳していたの、知らなかった)。終刊に際して高橋悠治さんが書いていた言葉にひどく胸を打たれ、これはまるで私が夢見る理想そのものであるとその言葉を強く胸に刻んだ、けど忘れてしまったりしつつ当日を迎え、開催側ながらも興味深くお話しをきく。二人の詩人について紹介する場であればと願ったけれど、それ以上にそれぞれのやり方で「ちいさなメディア」に誠実に寄り添ってきたお三方の振る舞いと言葉が強く印象に残るお話しだった。
今週は、ハイスミス祭。パトリシア・ハイスミス乱読。おそらく今週に入ってから1日1冊に近いペースで読んでいる。合間に、アンナ・カヴァン「アサイラム・ピース」、生島遼一「春夏秋冬」を読み進める。もう頭がくらくらするよ、と思いながらベッドに入る日々。やはり冬は読書の季節だった、パトリシア・ハイスミスが良い。