一気に冷え込み、急に真冬。毎朝出勤時に東急の中を通るのだけど(あたたかいから…)、すっかりクリスマス仕様で通るたびにちょっとわくわくする、これもまた良いもの。今日は寒さに身を千切られるほどだったけれど、吉祥寺は相変わらずよく賑わい、買取りをお持ちいただいたり、土鈴がよく売れたりと休日らしい日だった。感謝。ここ数日とても買取が充実していたので、アートブックの棚を大胆に入れ替えたばかり。リヒター、ウォーホルなど現代美術の人気作家あ、ホンマタカシ、中平卓馬、今道子、フリードランダーなどなど写真集も粒ぞろい。実は出番待ちの本も粒ぞろいなので、早く出したいところ。
先週は見事に風邪にやられ高熱でダウン。昔から高熱で意識が朦朧としているときは夢に島田紳介が出てくる。冗談みたいだけれど絶対に出てくる。もうテレビで観なくなって久しいのに、夢で再会。嬉しくもないけど、高熱でぼんやりしながら「また紳介か」とどこか得意気に思う。39度を超えると夢に紳介、というのは私の体に組み込まれたプログラムなのだろう。生命の神秘よ。
体調不良だったので、武田百合子やチャペックの園芸の本などゆるいものや、中野重治や坂口安吾など青春のスターの本を流し読む。書店で「老ピノッキオ ヴェネツィアに帰る」を購入。完全に「老キノピオ」だと思って店員に尋ねたので大恥かいた。それから柳下毅一郎さんの「新世紀読書大全」を今日購入。まだ10ページほどしか読み終えてないけれど、それだけでもう十分に幸福な体験。造本も素晴らしいし、文章にも本の選択にも構成にもレイアウトにも魅了される。これからしばらくはこの幸福な体験を繰り返すことができるかと思うと、キャッホウの思い。キャッホウ。
それからホン・サンスの映画を観にいくつもりが気づいたら赤羽にいて泥酔したり、久しぶりに新宿二丁目のラバンデリア(店名うろ覚え)に行ってお酒を飲み心震わせたりなど。ラバンデリアはいつ行ってもふくふくする、この前行った時はビートニクのドキュメンタリーが流れていた。ビートニク泥酔。
昨日だか一昨日、テレビに友川カズキが出ていた。ホストがスマップの稲垣五郎だったことなどをとりあえず置いておいて、友川カズキの姿がひたすらに美しく見えて、なんだか脳みそが震えた錯覚。友川カズキ。友川カズキ。