今日はトークイベント「百年と山伏と島」の日。山伏と海(島)の意外な関係に驚きつつ、おふたりの発言に何度も笑いながら楽しい2時間を過ごした。個人的には、鯨本さんの「島のひとに喜んでもらうにはなにができるだろうと考えた」という言葉が強く印象に残る。鯨本さんの「離島を活性化させよう」と気負うことなく島のくらしをサポートしている姿がとても魅力的だった。坂本さんは、時折民俗学的な知識を交えつつ、とてもリラックスした姿勢で「自然」について話をしてくださった。それから坂本さんのお人柄というのか、言葉のチョイスには何度も笑わされてしまった。お越し下さった皆様とゲストのお二人には感謝の思いばかり。ありがとうございました。
 
 今週は、アキ・カウリスマキの「ル・アーヴルの靴磨き」をバウスで見た。ああ、アキ!の一言につきる傑作。じんわり目頭が熱くなる思い。それから、ささま書店の野村さんをはじめ、同業の先輩方とお酒を飲んだ。「これこれこういうのがどうこう」という私の稚拙な相談に、色々とアドバイスを頂くも、最終的にはだいぶ泥酔。やっぱり泡盛が駄目だった。泡盛やめようという決意は早々に折れそうなので(多分あと1時間後にはなかったことになってる)、お酒を飲んでも慎みだけは忘れずに…というだいぶハードルの低い決意を胸に。これから夏になると、ジンやら泡盛やらがひたすらにおいしい。冬は黙って芋のお湯割りだけれども、夏は選択肢が広がるし何よりビールがおいしいので危ない。慎みという言葉にはしがみつく思いでお酒を楽しみたいもの。
 
 水村美苗「母の遺産」、大澤真幸「夢よりも深い覚醒へ」を読み終える。引き続き、田村隆一の詩集やエッセイを何冊か読み次いで、銭湯に通いたくなったり。むかし東京堂の前に銭湯があったなんて。「いま東京堂にはおしゃれなカフェができて、なんかおしゃれな飲み物飲めますよ」と教えたい。