今日はトークイベント百年「と」人工知能。「魂と体、脳」の西川アサキさんと画家の古谷利裕さんをお迎えし、西川さんの友人金子遊さんに司会を務めて頂いた。休憩なしの2時間超、かなり濃い話をお聞かせ頂き、終了する頃にはゲストの方々もお客さんもちょっと疲れた様子。私も話を聞きながら頭をあっちこっちに働かせて、濃い2時間だったとつくづく。本を読むことや話を聞くことで、肉体的に痛かったり疲労したりするというのは、私には新鮮な体験。休憩時間には、イベントまでに最後まで読み終えることのできなかった西川さんの著書をまた初めから読み直す。お話を聞いてつかめたような気になったことも、いざ文字を追うとするりと抜けて1ページにえらく時間がかかる。
 
今週は、リトルモアの新刊「山伏と僕」を読んだ。とても面白かった。山伏というのは、簡単に言えば山のなかにこもり修行をする人々。象徴的に死ぬことで生と死の狭間に存在する人々のことだという。読んでいて、中沢新一さんや民俗学関連の本を思い出したりもしたけれど、一番強く連想されたのはヒンズー教に関する本だった。以前、ヒンズー教に惹かれた時期があって、まじめなものから胡散臭いものまで色々読んだのだけれど、そのときに感じたことや思ったことを思い出した。あとは、「河・岸」の続きをちょこっと読んで、西川さんの「魂と体、脳」を読んで、ちょっと関連するかなと思って「痛みと体の心理学」をななめ読み。西川さんの本との関連性はほぼ見いだせなかったけれど、買ってからそのままになっている本だったのでよい機会。おもしろい。
 
あとは、人を(一緒にお酒を飲むため)訪ねて本厚木へ行ったり、もう一人のスタッフの脇山さんとお花見をしてお酒を飲んだり。今週は電気の傘を買ったのが一番大きな出来事だった。引っ越してから半年以上、クリップライトだとか間接照明(しかもハロゲン、夏あついし本読めない)で別に不便はなかったのだけれど、ずーっと「部屋が暗すぎる」と言われていたのでしぶしぶ買ってみたら段違いに部屋が明るくなった。部屋が明るくなったら性格も明るくなった(気がする)。何をするにも心がかろやか。ただ、明るすぎて、六畳くらいしかない部屋なのについ部屋の隅に座ってしまうようになった。なんか明るくて…隅が落ち着くな…ともじもじしながら電気の傘に感動。