無粋

昨夜の雨の影響か、吉祥寺の街もまずまずの賑わい。あれやろう、これやろうと思っていたことをついに1つも消化せぬままこんな時間。最近日が短くなってきた、肌寒くなる前にノベルティのうちわを配り終えたいなあ。
 
普段、本を読むときは3冊くらい平行して読むのだけど、今週はミシェル・ティー「ヴァレンシア・ストリート」に夢中でこればかり読んでいた。ミシェル・ティーの翻訳が出てたなんて知らなかった。「ヴァレンシア・ストリート」は90年代サンフランシスコを舞台にしたミシェル・ティーの自伝小説。彼女が25歳のときの話。読みながらついニタニタしてしまう。10代のときに憧れていた世界を象徴するようなひと。この翻訳に10代の頃に出会えていたらよかったとつくづく思う。もう少しで読み終えてしまう、読み終えてしまうことがひたすらに惜しい。
 
暑さも徐々に和らいで、日も少しづつ短くなってきた。やろうと思っていること、やりたいことがなかなか消化できず、自分のうだつのあがらなさにげっそり。やりたいこととやらなくちゃいけないことが一致するのは美しいけれど、当面のところ、やらなくちゃいけないことはイラレの特訓だ。定規を表示できるようになって得意顔している場合じゃない。イラレの練習をするたびに、「これって手でやった方が早いよね?」と誰にでもなく確認したくなるのだけれど、それは無粋ってものだろう。