底なしのペイン

セール初日。晴れたり雨が降ったりとせわしない天気のなか、たくさんのお客さんにお越し頂いた良い日だった。今日から百年初のノベルティのうちわを配った。表面には「past is future」、裏面には5周年記念の「5」と大きくプリントされたもの。デザインは鈴木壮一さん。インパクトのあるデザインで、これまでにアフリカっぽい、アングラっぽいとの評を頂いているもの。ノベルティを差し上げるときに、お客さんが笑ってくれる度に嬉しい気持ちになった。うちわは結構たくさん作ったので、期間中に少しでもたくさんのお客さんにお越し頂けると幸い。
 
今週は目黒シネマで、シルヴァン・ショメ「イリュージョニスト」とウェス・アンダーソン「ファンタスティック Mr.fox」の二本立てを見たり、オンラインストアの商品を増やしてみたりであっという間。「ファンタスティック Mr.fox」はやっぱり素晴らしかった。映画館を出てからもにたにたが止まらなかった。きつねの手足の異常なひょろひょろよ。それにしても、目黒シネマに行くたびに、映画館のスタッフの方々の丁寧さに感じ入ること。トイレにまで「せまいトイレでごめんなさい」という張り紙があった、優しい…。
 
大澤真幸と橋爪大三郎の「ふしぎなキリスト教」がおもしろい。「神様」について考えることは、信仰と記憶というものについて考えること。「神様」がいるかいないかといえば、いると思う。これを読み終わったら、ウルリッヒ・ベックの新刊も読んでみたい。
 
今日は夕方、店長の息子の青ちゃんが来た。青ちゃんは会うたびに、「どういうこと?」と聞きたくなるようなポーズか表情をみせてくれて、それを目にするたびに笑いが止まらなくなる。この前はヨガ師みたいなポーズをしながら、喜びとも悲しみとも同等にかけ離れているような不思議な表情をしていて大笑いしてしまった。あまりデレデレしないように意識しながらも、最終的にはデレデレしてしまう。たまらない。