ヤングダンス

今日は寒さが厳しかったけれど、熱い入荷が続いたからかいつも通り沢山の方にお越し頂いた。とはいえ、夜になると昼に比べて店内ががらんとするのでなかなかに冷え込む。店を閉めてから駅に向うと、いつも踊りを踊っているヤングや歌を歌っているヤングを駅前で見かけるのだけど、今日みたいな極寒の夜もいるのかしら。 
 
先週、ユーロスペースで海炭市叙景を見てきた。とても素晴らしい映画だった。大げさなことを言うようだけれど、恐怖や絶望といったものに追い詰められて、ついそれらにからめとられてしまいそうになるけれど、すんでのところで踏みとどまってぐっとこらえることができるのは、きっとああいう作品があるからだと思う。特に、加瀬亮が仕事で怪我をするシーンが良かった。具体的なことは書かないけれど、私と私以外との関係の基本形はあそこで描かれているちぐはぐさと滑稽さと残酷からできている気がする。 
 
今週はアートブック棚の大胆な入れ替えもしたし、新着DVDを出したりと、新年→セールもひと段落して棚がまた少し変化した1週間だった。単純なことをいえば、自分がお客さんの場合欲しい本がありすぎてまだ棚を見たいのに持ちきれない、という状態は非常に楽しいので(手に汗にぎる感じ)、そういうことが百年でもあるといいなあと思いながら棚に補充をしていく。最近の熱い棚は映画とデザイン。 
 
ツイッターのピクウィック・クラブのアカウントがおもしろくて、別アカウントのピクベス(2010年のベストを決める用のアカウントだと思う)なんかは最近本を買うときによく助けてもらっている。最近まで2010年に刊行されたタイトルを月ごとにまとめてつぶやいていたりして、古本屋にいながらして「あ~本屋行きたい」と思う事態に。いよいよ今月20日にピクベスが決定する模様。…熱い!先日ピクウィック・クラブでもつぶやかれてた「悲劇の死」を買ってみた。寒いと本を読みながらコロリと意識をなくしてしまうことが多く、なかなか読書が進まない。