肉体のようなカーゴ

今日は、値つけと棚出し、ネットの登録。
今日も良書をどかんと売って頂くこと数回、あっという間のいちにち。
 
市場で、カーゴというなまえの台車に柵がついたようなものを使うのだけど、
カーゴには自分の身長よりも高く本を積むので、動かすのも一苦労。
しかもそれを、エレベーターに乗せて4階まで運ぶわ、カーゴでごちゃごちゃのフロアで小回りのきいた動きをしなくてはならないわでなかなかに難儀。
ちょっと変な力を加えると、簡単に本が崩れてしまう(何度も経験あり)。
この前、市場でまるで自分の肉体のようにカーゴを操る方を見た。
ぱっと見、強引なカーゴさばきなのだけど、そこはやはりコツを掴んでらっしゃるのか、2メートル強の本の山もびくともしない。
まさに経験がモノをいってるという感じ、痺れた憧れた。
その日から、数多にあるわたしの秘めたる野望のひとつに「肉体のようにカーゴを使う」というのが加わった。
やっぱ胸筋とか腕の筋肉も必要なのかしら、行く末はリサ・ライオンか。
 
今週は、大幅な棚変え、ゴダールの「小さな兵隊」特大ポスター(公開当時のものですって!)を大胆に貼ってみたりと、店内ががらりと変わった一週間だった。
毎日見ている棚だけれど、ちょっとでも見方を変えると普段では気付けないポイントにどんどん気付く。
もっともっとよくしたい、と思う。いい本をただそのまま並べるだけじゃなくて。
やっぱり基本は、手を動かすこと、しっかりと目と頭を使って見ることなんだろうなあ。
というわけで、棚には良書がたくさんささっていますよ。
しかも、これからどんどん増える予定ですよ。
デートのコースに、ひとりでぶらぶらの終着点に、休日なのに仕事しなくてはならない接客業の方の休憩時間に、ぜひお立ち寄りください。