百年「と」ストリートの思想 -行動することで生まれる思想のあり方-

2009年7月、毛利嘉孝さんの『ストリートの思想』が刊行されました。この本の中で毛利さんは、80年代から続く抵抗としての行動のあり方を、ゼロ年代後半の現在まで繋げ、現在の行動や運動のあり方を肯定しています。思想ありきの行動ではなく、行動することから生まれる思想を「ストリートの思想」と名付け、その可能性を探ったこの本は、ゼロ年代を象徴する一冊として個人的にも希望をもらった一冊でした。
けれど、私たちを取り巻く社会が様々に変化する中で、「ストリートの思想」を実践することはまだ容易ではありません。時間的な制約もあれば、ストリートへ出ることに気恥ずかしさを感じるひとも少なくないのかもしれません。
ならば、「ストリートの思想」を踏まえたうえで、どのようにして政治や社会と主体的に関わっていくことができるのか、毛利さんにお話を伺いたいと思います。
ゲストには、limited express(has gone?)のメンバーであり、京大西部講堂でのボロフェスタや音楽配信サイト「ototoy」を運営する飯田仁一郎さんをお迎えします。
また、司会に毛利嘉孝さんと萱野稔人さんの対談や、じゃがたらのOTOさんのインタビューなどを収録しているリトルプレス『K8』発行人であり、東京を離れ千葉の長生郡へ移りカレー屋「こだまや」を経営している児玉雄大さんをお迎えし、住んでいる地域や年齢、性別や職業などを飛び越えた、それぞれの「ストリートの思想」のあり方を探っていきます。
思想や行動、社会や文化を現実的に、そして主体的に捉えるための方法を問うことは、ゼロ年代を振り返るうえで、またこれからの10年のスタートラインを共有するためにも、重要なテーマです。行動することで生まれる思想=「ストリートの思想」がそのヒントとなるはずです。
 

毛利嘉孝
1963年生まれ。京都大学経済学部卒。音楽や美術などの現代文化やメディア、社会運動を中心に研究と批評を行う。著書に『ポピュラー音楽と資本主義』(せりか書房)、『はじめてのD.i.Y. 何でもお金で買えると思うなよ!』(ブルース・インターアクションズ)ほか。
 
飯田仁一郎
1978年生まれ。limited express(has gone?)のギタリストであり、京都大学西部講堂での音楽イベント「ボロフェスタ」や東京大学での音楽イベント「東京ボアダム」などを主催。また、音楽配信サイト「ototoy」(http://ototoy.jp/music/)を運営する。
 
児玉雄大
1970年生まれ。リトルプレス「K8」発行人。2008年、千葉県長生郡にカレー屋「こだまや」をオープン。「こだまや」にてヨガ教室やフラワーアレンジメント教室などを開催する。

 
終了しました
2010年1月16日(土) 19:00~21:00 (開場18:30)
チケット 1500円
定員 55名
ご予約は12月12日(土)11:00より店頭・電話・メールにて受付けます。