百年「と」安西水丸 ~思い描く~

ある日、業者向けの古書市場で渡辺昇『夏の終り-少女』という本が出品されていました。
はじめは手にも取らずほかの本を品定めして、さあ今日はもう帰ろうかな、
と思って会場を出たのだけど、どうも何かが引っ掛かる。
会場に戻りもう一度ぐるりとする。
すると、これだ、渡辺昇は安西水丸さんの本名名義だ、と気づきました。
『夏の終り-少女』の奥付を見ると昭和44年11月1日発行、
発行所はポペン館(聞いたことない!)、限定300部限定と書いてある。
デビュー前です。おそらく自費出版なのだろうと想像しました。
ほかのお店と競い合うもなんとか落札し、
持ち帰って調べてみるとまったく情報が得られない。
これは同姓同名の本なのではないかと疑ったくらいです。
安西水丸さんは『夏の終り-少女』をどんな経緯で出版したのでしょうか?
そのころどんな夢を思い描いていたのでしょうか?
 
安西水丸さんといえば『村上朝日堂』など、
村上春樹さんとの共著でのイラストレーションを思い浮かべますが、
ほかにも漫画や小説、エッセイ、絵本、
さらにスノードーム協会会長なんていうのもやっていて、
イラストレーターという枠に留まらない仕事をしています。
イラストレーションから受ける印象同様、すごく「自由」です。
そして長くその魅力を失わずに保ち続けています。その秘密に迫ってみたいと思います。
 

安西水丸(あんざい・みずまる)
1942年東京生まれ。イラストレーター。日本大学芸術学部美術学科造型卒業。
電通、ADAC (ニューヨーク)、平凡社を経て現在に至る。
朝日広告賞、毎日広告賞、87年日本グラフィック展年間作家優秀賞、
88年キネマ旬報読者賞受賞。
著書多数(絵本、漫画、エッセイ、小説など)。
TIS、JAGDA、日本文藝作家協会、日本ペンクラブ会

 
終了しました
11月22日(日) 16:30~18:30 (開場16:00)
チケット 1500円
定員 55名
ご予約は10月24日(土)11:00より店頭・電話・メールにて受付けます。