日曜日。久しぶりに買取も売り上げもよかった。『極北』マーセル・セロー(中央公論新社)読了。あとがきで、訳者の村上春樹も書いていたが、震災後の日本、福島を想像しないのは難しかった。『極北』は震災以前に書かれたものだが、読み進めるうちにこの小説の世界と実際の世界がぎりぎりのところまで近づいていくのを感じた。それは恐怖を伴うものだった。
土曜日。東町まで買取。400冊くらい。この時期の買取りは汗がとまらないな。
金曜日。市場のついでに、MOTでトーマス・デマンド展を観る。2周する仕組みになっていて、2周目と1周目で見方が変わる、変わってしまうという経験こそが狙いのような気がした。常設では奈良美智さんの初期の作品が多数あって得した気分。