寝ても覚めても

市場へ。出品したのがそこそこになった。
昨日落札したロシア絵本を持って帰る。ハンガリーやチェコのもある。ロシア語に苦戦する。もちろん読めないのだけど、ネットを駆使してなんとなく理解する。例えばこんな本があった。『絵本の時代の画家』(1977。おそらくそういう訳。)は1920年代からのロシア絵本通史を図版多数で紹介していて資料として貴重な本。大判の紙芝居のような印刷の美しい本もある。明日には店に出す予定。
 
柴崎友香さんの『寝ても覚めても』を読み終えた。興奮が収まらない。圧倒的傑作とはまさにこのこと。柴崎さんの現時点での集大成でもあり、これからをさらに期待させる作品。なおかつすばらしいのは、多くの人に届く作品ということ。『ハナミズキ』を観た人や西野カナを好きな人にもきっと届く、と思う。恋愛小説なので。10年愛。そういう意味でも意欲作。
「遠いも近いも、あんまり変わらないけどな。行こうと思って行けるんだったら」
移動に「迷い」がない。多くの小説は「迷い」があるからつまらない。(あるからおもしろい小説もあるけど。)
 
今日32歳になった。