そろそろお店も閉まるころ。今日は夜遅くなってもたくさんのお客様にお越し頂いた。おかげで寒いはずの店内も、人口密度の関係か冷え込まず。すっかりお正月気分も抜けたかと思いきや、街も店も年末を思わす賑わいぶりだった。昨日値つけした人文書や、新入荷の写真集(アンセル・アダムスのthe place we live3冊セットなど)を出す。

今週はほぼ毎日仕事終わってから色々な書店に行っていた。飲みにもいかず、珍しくひたすら書店。今年は個人的に新しいことを始める年なので、情報収集と関心を高めるために。知らないことを知りたいと思う時や、知識を深めたいと思う時はネットじゃなくて本だなと思う。本は綴じられているから良い、要するに「はじまり」と「おわり」があるということ。だから、良い。1つのことについて完全には知りえないから、「はじまり」と「おわり」で一区切りをつける。その繰り返し。
「おべんきょう」と称して、普段読まない傾向の本を読んだ。それから、シノドス編「日本を変える知」「日本の難題を片付けよう」、亀山郁夫「あまりにロシア的な。」、「ナボコフの文学講義」をさくさく読む。絶版書がどんどん文庫で復刊されている。その度に喜び勇んで買うのだけれど、結局読み切っていないものばかりがたまる。文庫で1500円出すなら、単行本で2500円くらいで買った方が意地で読み切れる気がする。

先週は荻窪・田中屋が心に残る大ヒット。まさに私の理想の酒場。日本酒はぐたぐた言わずに、お酒(並)かお酒(高級)から選べばよいのだ。そのあと帰宅して何度目かの「リアリズムの宿」を見ながら、低級な日本酒を今度は家でも飲んで至福の時を過ごしたりなど。今年こそは、ブログに本と酒(低級)のこと以外の話題を書きたいもの。ただ、土曜日のこの時間は脳みそがカスカスになっており、大概の事は忘れている。本と酒、好きなもののことしか考えられなくなっているのだった。