百年「と」ブックデザインのいま

6月19日(金)20:00–21:30(開場:19:30)
ゲスト 松田行正(グラフィックデザイナー)+祖父江慎(ブックデザイナー)
チケット代 1000円 ※定員50名
会場:吉祥寺・百年 (武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 村田ビル2F)

※満席のため予約は終了しました。沢山のご予約ありがとうございます。

私たちは普段、棚に並べてある本をどのように選び、購入しているのか。
古本屋の棚には、様々な時代の書籍が入り混じって陳列されている。
近年発売された本も、戦前に刊行された本も何の区分けもなく並んでいる。
奥付を見れば、発行年数、作者、編集者、デザイナー、出版社、印刷業者と仕上がりまでに携わった、
その本の背後にいる人たちが見えてくる。

ここでは作者、作家たちの魅力を一冊の「本」に形づくっていくブックデザイナーを取り上げたい。
ブックデザイナーたちにリレー式でお話を伺い、それぞれの視点から本の魅力を探求したいと思う。
ブックデザイナーが手間を惜しまず、丁寧に、普段気付かない細部にまでこだわりデザインした本は、
この先もずっと残り、読み継がれていくはずだ。
では、良い本とは、この先残っていく本とはどのようなものだろう。

第一弾として、1985年に自身の出版社「牛若丸」を立ち上げ、オブジェ性豊かな本づくりに徹する
松田行正氏と、1990年に自身の事務所「コズフィッシュ」設立後、現代の印刷技術を駆使し、
デザインの可能性を拡張させながら一冊を作り上げていく祖父江慎氏をお迎えする。

出版デザイン史に大きく貢献した出版社「工作舎」とも深い繋がりを持つお二人から、
ブックデザインに携わり、今に至るまでのそれぞれの仕事から、時代とともに変わるブックデザインの
いまを探りたい。

松田行正

グラフィックデザイナー。デザイン・ワークのかたわら、文字や記号を含めた「もののはじまり」から想を得た執筆、編集活動も行う。その延長上に、本のオブジェ性を探求するミニ出版社牛若丸を主宰し、年1冊ペースで刊行。著書は、『眼の冒険』(紀伊國屋書店)をはじめとする「冒険」シリーズ3部作など。
http://www.matzda.co.jp/

祖父江慎

ブックデザイナー
1959年愛知県生まれ。多摩美術大学グラフィックデザイン科入学。工作舎を経て、90年コズフィッシュ設立。人文書、小説、漫画など、幅広くブックデザインを手がけ、意図的な乱丁や斜めの裁断など、装幀の常識を
覆すデザインでも注目を集める。主な仕事に『伝染るんです。』(吉田戦車)、『ユージニア』(恩田陸)、
ディック・ブルーナ「うさこちゃん」シリーズ絵本(福音館書店)など。97年講談社文化賞ブックデザイン
部門受賞。2004年造本装幀コンクール文部科学大臣賞受賞など。

※満席のため予約は終了しました。