岡田喜之さんインタビュー

変化するモチーフ

―― 今回動物になったのはなぜですか?

岡田●最初は顔をずっと描いていて、ストレスが溜まったときに顔が描けなくて、動物を描いてみたらすごく癒されて動物を描いたんです。そこからまた顔に戻ったら顔がすごく楽しくなって。今は顔が結構自分の思うとおりに描けるようになって、前回の個展ですごく満足しちゃったんですよ。『せかい』というのをやったのですが。そこで自分の中でこれ以上顔は・・・と思って。一度モチーフを広げてみようかなと思って。 最近抽象画を描くことが増えてきていて。抽象画というか人から見たら抽象画で、自分から見たら「ジャングル」とか思って描いていたりしてるんですけど。人の顔を描くのを貫いてきて思うようにいくようになったら、それを風景でも描けるようになってきたんですよ。それで、今描いたらどういう動物になるのかなっていうのを見てみたいって言うのが1点です。 あと、自分の今の活動は百年さんから始まっていて、前回個展をやって、そのつながりで4つお話をいただいたんですよ。全部展示なんですけど。それがすごく嬉しくて。なんというか、自分の絵を知らない人でもお客さんが来てくれるから、いろんな人に見てもらえる機会のある百年さんで新しいことにチャレンジしたいなと思ってやりました。

―― 今後の活動予定は?

岡田●定期的に個展を開催して絵を発表しながら、活動の幅を広げていければと思っています!

※1 2013年9月雑誌『イラストレーション』第187回公募「the choice」にて岡田さんの作品が入選。審査員は皆川明さん。

(2014年3月13日 吉祥寺・百年にて)

岡田喜之(おかだ・よしゆき)

1978年生まれ・東京都在住。セツ・モードセミナー卒業。個展、グループ展も多数。
1 2