植田真紗美 写真展「海へ 」


植田真紗美 写真展「海へ 」
会期:5/3(火)-5/15(日) 5/10(火)休廊
会場:百年と一日 2店舗同時開催
百年 武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 村田ビル2F
一日 武蔵野市吉祥寺本町2-1-3 石上ビル1F


「海へ」は、写真家植田真紗美が8年かけて撮った海へ向かう行程を作家の人生に見立てた作品です。第19回写真「1_WALL」ファイナリストに選出され、昨年10月に同作品の写真集をTraceより刊行いたしました。
写真集の出版を記念し、本屋「百年」とギャラリー「一日」で写真展を同時開催いたします。
見る人を惹きつける力強いビジュアルと重く静かなイメージが交錯し、展開していく物語を今展では写真とスライドショーで表現します。写真集もお手にとってご覧いただけます。ぜひこの機会に足を運んでいただけますと幸いです。
また、5月7日16時より美術評論家の光田ゆりさんと植田真紗美のオンランイントークを開催いたします。
Traceのインスタグラムアカウント@tracelab_officialからどなたでもご覧いただけます。

写真集『海へ』について  -写真評論家 鳥原学

あらゆるモノが、人との関係が移ろっていく。もちろん自分自身のあり様も例外ではなく、この世に生まれた者の宿命である。植田真紗美にとっての写真は、そんな時間の流れを掬い取っておける唯一つの器だ。だから掌からこぼれ落ちてゆく、変わりゆくもの同士の一瞬の結びつきに永遠を見ようとした。『海へ』に収められた個々のイメージは“性”と“生”の象徴と隠喩に満ちて美しく、その連なりから豊饒な物語が紡がれている。読後に深い余韻を残す、渾身の一作である。

植田真紗美 masami ueda(Instagram: @masami.u.photo

朝日新聞出版写真部、東京都広報課写真担当を経て独立。日本写真芸術専門学校講師。
2013年より写真作品の発表場として写真誌『WOMB』を制作・発行。
2021年東京恵比寿にKoma galleryを写真家9名と共同設立。

<受賞歴>
2012年 第1回キヤノンフォトグラファーズセッション /最優秀賞 受賞
2018年 第19回写真 「1_WALL」/ファイナリスト

<出版歴>
2021年『海へ』(Trace)
2013年『WOMB vol.1』~ 2021年 『WOMB vol.11』以後続刊

<展覧会歴>
2009年 「可視光線」 百年
2012年 「第1回キヤノンフォトグラファーズセッション-最優秀賞(キヤノン賞)受賞作品展」
キヤノンギャラリー銀座
2013年 「海へ」 TOTEM POLE PHOTO GALLERY
2016年 「そこはきっと明るい」 MARUTE GALLERY
2018年 「第19回写真 『1_WALL』 展」 ガーディアン・ガーデン
2021年 「WOMB 真実とフェイク」京都写真美術館
2021年 「海へ」Koma gallery
2020年 「Re」Koma gallery
他多数