Artist Statement -岡部文 写真展 “VISITORS TO KODOJI”-

岡部 文 写真展 “VISITORS TO KODOJI”
2021年6月16日(水)~6月20日(日) 12:00-19:00

http://www.100hyakunen.com/news/exhibition/202106123220

・今回の展示のコンセプト(ステートメント)をあらためておきかせください。

新宿ゴールデン街という300軒くらいがひしめき合っている呑み屋街の中に
「こどじ」という、十人くらいしか座れないカウンターがメインの酒場があります。
私はたびたび顔を出すうちにいつの間にかバイトをすることになりました。
そこで関わった人々の写真を撮った約十年間の記録の写真展です。

・展示作品の舞台ともなっている「こどじ」はどんな場所でしょうか。

ゴールデン街は、芝居好きや映画好きなど特徴のある店が多いように、こどじには写真が好きな人が多く集う場所で、
常連さんが半月ごとに壁面に写真を飾っています。
森山大道さんの本にこの店のことが書かれているからか、外国からの写真好きがこの店を目指してくることもたびたびあります。

・岡部さんが「こどじ」へ通うことになったきっかけがあればおきかせください。

尾仲浩二さんの展示をひとりで見に行く度胸がなく、常連の先輩に連れていってもらいました。(2006年頃)

・「こどじ」で思い出深いエピソードがあればおきかせください。

今この情勢で特に思い出すのは、展示の写真にもあるように、ある時期から写真好きというわけでもない外国人がたくさん来るようになり、いろんな国の様々な人生を垣間見られたことです。

・普段撮影をするうえで大切にしていることやコンセプトにしていることはありますか?

なるべく人と関わって、楽しい気分(明るい)になる写真を撮ろうと心がけています。

・影響を受けた1冊があればおきかせください。

2007年にラットホールギャラリーで行われたアンデルス・ペーターセンの写真展の図録
『カフェ・リミッツ』
一軒の安酒場での3年間に渡る仲間たちの記録で、写真は薬漬けや売春婦などかなり過激なのですが若きアンデルス・ペーターセンの熱気が伝わってくるような気がします。
実は今回の写真展を行うにあたってこの本に影響を受けています。
いつかこのように自分が通う店を撮れたらいいなと思っていました。


2017年にオープンした古本屋&ギャラリーです。古本屋「百年」の姉妹店です。
吉祥寺駅から徒歩3分。
写真、イラストレーション、絵画、立体、映像など、ジャンルは問いませんのでぜひご相談ください。
事前にメールにてお問い合わせ後、作品のイメージが伝わるもの(ポートフォリオ等)をご持参のうえ、どのような展示にしたいかをご提案ください。

5日間(水~日曜):15,000円+2,000円(税抜)
11日間(水~月曜&翌水〜日曜):30,000円+2,000円(税抜)
※最長2週間迄

✉mail@100hyakunen.com