山中大輔写真展 IN PRAISE OF TOKYO
会期:6/8(水)-6/12(日)
会場:一日(180-0004 東京都武蔵野市吉祥寺本町2-1-3 石上ビル1F)
2年前、未知のウイルスのパンデミックによって世界中の人々の生活が一変してしまった頃と時を同じくして、僕は東京の路上で写真を撮り始めた。
僕が生きてきた30年間の日本の雰囲気は、決して前向きな文脈で語られるものではなかったように思う。近代化を成し遂げた日本が新たな目標を見失った頃に生まれた僕たちの世代はゆとり世代と呼ばれ、日本経済の斜陽と照らし合わせるかのように揶揄混じりにそう名指しされた。それから、全てを奪った震災が起こった。あらゆる不安が社会を覆っているようだった。
このような30年間の蓄積の中で、この2年間の出来事が引き金となって、東京で生きるということ、日本で生きるということ、日本人であるということについて考えざるを得なかった。そして、今この瞬間に自分自身を、あるいは自分が生きる街、国のことを、そして自分の身の回りの人たちを、全力で肯定しなければならないと強く思った。そのために僕は東京の路上で写真を撮り始めた。
IN PRAISE OF TOKYOではそのような2年間の作品の中から厳選して展示する。
山中大輔
1991年、東京都生まれ。
中央大学文学部英語文学文化専攻卒業。
音楽活動を行う傍ら2020年より写真を撮り始め、2022年にPhotozine “IN PRAISE OF TOKYO”を発売し写真活動を本格化。吉祥寺一日にて初個展を開催。
Instagram: @daisuke1670
Twitter: @DaisukeYamanak3