阿部萌子写真展『背中の景色』

会期:2016年3月3日(木)-3月23日(水)
時間:平日12:00-23:00 土曜11:00-23:00 /日曜-22:00 火曜定休
会場:吉祥寺・百年 (武蔵野市吉祥寺本町2-2-10 村田ビル2F)
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私が生まれた時には、祖父は故郷を離れ横浜で暮らしていました。
彼の故郷は福岡県北九州市。
ひょんなことから私は北九州市を訪れることとなりました。
初めて歩くその街はどこか懐かしく、至る所で感じた既視感に私は興味を持ちました。
 これは私にとって〝旅行〟なのか。それとも〝帰郷〟なのか。
 この既視感は一体どこから湧いてくるのだろうか。
その答えを探すべく、私は祖父の暮らした街を撮り歩くようになりました。

撮影を重ねていくなかで、祖父の言葉の端々・彼が何気なく選ぶことの先にはいつだって故郷の景色が宿っていて。
誰に習うことなく呼吸するように無意識の中で受け継いできた記憶があることに私は気付きました。

北九州で見た景色は、私の背中に広がる故郷の景色です。

昨年の九月に出版した写真集を中心に、未集録作品も展示しております。
この機会にぜひ、写真集と合わせて私の〝記憶の旅の記録〟をご覧くださいませ。

<関連書籍>
写真集『背中の景色』
定価:2,700円(税込)
A4変型/64ページ/フルカラー/ソフトカバー

阿部萌子(あべ もえこ)

東京都在住。
1984 埼玉県生まれ
2010 日本写真芸術専門学校卒
これまで多数の個展やグループ展を通し国内外で作品を発表。
2015年に初の写真集となる「背中の景色」をうたかた堂より出版。東京を拠点に作家活動を続けている。
〝いつもの好きな場所で写真を撮る〟をテーマに家族写真を中心とした出張写真屋としても活動中。

http://abemoeko.com/